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投稿者:ミカっち
題名:暑いですね〜

最近「暑いですね〜」が挨拶代わりになっていますね。

私は「暑い」で有名な熊谷や館林の近くの、群馬県大泉町で生まれ育ちました。
でも、子どもの頃に冷房を使った記憶がありません。
確かに暑かったですけど、今のようにねっとりとした暑さではなく、気温も高くて30度程度だったように思います。

この暑さは、ヒートアイランド現象によるものだそうですね。
ビルやアスファルトが暑さを溜め込み、高層ビルが海からの風を遮って熱を逃がせない、といった状況のようです。

そういえば、私の子どもの頃は、もっと‘土’の部分が多かったです。
そこら中に空き地があって秘密基地を作ったり、近くの雑木林にくわがたを取りに行ったり、田んぼや畑のあぜ道を自転車で走ったりしたものです。

でも、車社会の発展とともに道がよくなり(つまりアスファルトだらけになり)、子どもの頃に遊んだ場所はみんな無くなってしまいました。
とっても寂しいですが、自分も車を運転してよくなった道を便利に使っているのですから、複雑です。

最近の子どもたちは、なかなか外で遊べず(安心して遊べる場がないため)、家で過ごすことが多いようです。
この気温では外に出ること自体危険ですね。

何かできることはないかと、朝晩打ち水をしたり、クーラーの温度設定を高めにしたりはしてますが・・・少しは効果あるでしょうか・・・。


取り留めのないことを書きましたが、書いているうちに、ビリーブの周りの雑草地帯(かなりジャングル化している)や、近くにある広い雑木林は、実はとても貴重なのではないかと感じました。
「虫が入った・・蚊がいる・・」と騒いでいること自体、幸せなのかもしれませんね。(蚊は嫌いですけど)



2007年8月17日

 
題名:待つこと

今年は梅雨明けが遅く、夏休みに入っても何だかパッとしない天気が続きましたね。
でも、今日から8月。
いよいよ夏本番です!


ビリーブを開室して4ヶ月が経ちました。
子どもたちはすっかり慣れ、個性を発揮してくれています。
保護者の方からも「次の授業までが待ち遠しいようです」「ビリーブの日をとても楽しみにしています」と、嬉しいおことばを頂戴しています。
まだまだ至らない点が多く、毎日反省ばかりしている私たちですが、このように言っていただくことが大きな励みになります。

子ども一人ひとりの課題と、それに対する具体的な支援と手立て。授業後の反省会では話すことが山のようにあり、1日が48時間あったらいいのに・・・などと思ってしまう毎日です。


そんな中、最近とても大事だな〜と思うことのひとつに、「じっくり待つ」ということがあります。
子どもとかかわる際、焦ってすぐに手や口を出してしまったり、援助をし過ぎたりすると、子どもは自分でやったという達成感を持ちづらくなり、自ら行おうとする気持ちを失ってしまうように感じます。
反対にじっくりと待って、待って、待って、子ども自身の力で達成できた時、次につながる大きなステップになると思います。


先日の授業でこんなことがありました。
ある一人のお子さんですが、お母さんが「はさみはまだ使えません」とおっしゃっていて、実際、学校や家庭ではさみを使ったことはありませんでした。
数回の授業で手先や目を使う活動、その他さまざまな領域の課題を行ってきましたので、その日初めてのはさみ切りに挑戦してみました。
持ち方と切る角度のみ援助し、はさみの先を開いて紙を入れてから、待つこと約1分。
自分ではさみを握り、チョキッと1回切ったのです。

手を持って一緒に握って切れば簡単なことですが、それでは自分で切ったことにはなりません。
一歩手前まで、最小限の援助をしつつ、最終的には一人で達成したことに大きな意味があります。

そのお子さんのはさみ切りは、その日のうちに、待つ時間が1分から30秒、10秒と減り、紙をはさむとすぐに切るようにまでなりました。

そして、切れたときの本人の嬉しそうな笑顔。周囲からの賞賛。これは大きなステップとなりました。


このエピソード以外に、たとえばこんなこともありました。
模倣をなかなか行わない子に、手を持って同じ動きをさせてしまうと、いつまでたっても自分自身で模倣をしない。
反対に、模倣をしなくても手を出さず、じっくりと見る時間を持ってもらうと、ある日自分から模倣を始め、出始めるとどんどん動きを行っていく。



このような経験をしてきたことで、とても強く感じるのは、「待つこと」=「子どもを信じること」なのだということです。
臨床は全てここからスタートするのではないでしょうか・・・。

最近改めて実感しています。


2007年8月01日

 
投稿者:ミカっち