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投稿者:ミカっち
題名:ちょっとのこと「座席位置」

以前、「ちょっとのこと」という題で、少しの支援や配慮が、子どもにとって大きな手助けとなる(=過ごしやすくなる)という話を載せました。
その続きとして、今回から数回に分けて、具体的な話を載せていきたいと思います。

まず初回は、座席位置についてです。

よく保護者の方や学校の先生などから、教室での座席位置についての質問を受けます。
座る場所の配慮は必要なのか?
結論から言うと、子どもによってある程度の違いはあるものの、何かしらの配慮は必要でしょう。

例えば・・・

●黒板の文字を書き写すことが苦手な子の場合、やはり前方の黒板が見やすい位置がよいですね。
もちろんこの場合、座席位置だけでなく、個別に手元に置いて書き写すことができるシート(プリント)などの活用も考えられる配慮だと思います。

●先生の指示を聞き逃してしまったり、一度で理解をすることが難しい子の場合、先生が個別に声掛けをしやすい位置、つまり前方もしくは端がよいのではないでしょうか。
集団向けの指示の後、様子を見て、小声で個別に(端的に分かりやすく)指示をしてもらえるとよいですね。

●周りの刺激を受けやすい子の場合、できるだけ刺激の少ない場所がよいと思われます。例えば、廊下を人が通ると気になる場合、窓側にしてもらう(その場合、カーテン等で外が見えないように配慮する)、座席周辺の掲示物等を極力少なくする、などです。

●離席(席立ち)が多い子の場合、前方が空いていると出たくなってしまう場合があります。その場合、前にひとり座っているだけで落ち着けることもあります。

これはあくまでも一例であって、子ども一人ひとり、いろいろな方法を試し、適切な位置を見つけていくことが大事だと思われます。

ビリーブでも、ある子どもに、指示を聞きやすい位置ということで前の席に座ってもらったところ、かえって、こちら側(指導者)のことばの一つひとつに反応してしまい、いつも以上に多弁になってしまったことがあります。
この子は、後ろの席(と言ってもビリーブは少人数制なので、前後2列しかありません)のほうが落ち着いて向かえました。

座席一つとっても、配慮の違いで過ごしやすさ(集中力)に大きく影響してくるのですね。

2009年6月15日