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投稿者:カトちゃん
題名:今年を振り返って A
前回に引き続き、今年を振り返ってみたいと思います。
◎子どもからいろいろなことを学ぶことができました。
ビリーブには、毎日3歳のお子さんから20歳の成人の方まで、いろいろな年齢やタイプの子ども、大人がやってきます。
個別であったり、グループであったり…。
事前に臨床のプログラムを作りますが、いざ来たときの様子で、それは微妙に、ときに大胆に変わってきます。
教室の隣に教材部屋があるため、突然の変更も比較的スムーズにできるのですが、そのときの臨機応変な対応が、実は子どもの発達に大きな影響を及ぼすことがあります。
子どもによっては、「今僕は(私は)こういうことが必要なんだよ。
それもいいけど、ちょっと難しすぎるかも…。それに似てて、もう少し易しくて、興味が持てる活動はないかな?」ということを、訴えてくる子がいます。
もちろん、上記のような表現ではありませんが、やりとりの中で、旬の活動が見えてくるのです。
ヴィゴツキーが『発達の最近接領域』という考え方を唱えましたが、まさに、その子にとって必要な課題を、常にアンテナを高くして考えることが必要なのだと思います。
今年も、事前のアセスメントだけでなく、その場、その場の瞬時のアセスメントの大切さを子どもたちから多く学ばせてもらいました。
最初から「今日はこれをやるよ」「今月はこれだよ」などという、「初めに教材ありき」の発想ではなく、子どもからスタートする臨床を、今後も目指していきたいと思います。
◎保護者の方といろいろな話をすることができました。
保護者の方との語らいは、子どもを共に見つめていくという点で、きわめて大切なことだと思っています。
必要とあらば、臨床中にちょっと抜けて、私やミカっちが話し込むこともあります。
一緒に考え、一緒に悩み、ときに厳しいことを言わせていただくこともあります。
どの保護者の方も本当に頑張っていらっしゃるのです。
自分の子どものためだったら、どんなことでもするんだという気迫さえ伝わってきます。
だから、私たちは、保護者の方と共に歩んでいきたいと思っています。
今、こういうことができるようになったということも大切でしょう。
しかし、身近なテクニック的な向上よりももっと大切なこともあります。
最近の保護者の方は本当によく勉強をされていて、私たちがそのことを訴える前に、もうすでに「何が大切なのか」ということをご存じなのです。
将来のために今を犠牲にすることなく、今も大事にし、大人になってからも自分らしく生きていけるために、本当の意味での「力」を蓄える活動をするために、保護者の方は最大限私たちの活動を応援してくださるのです。
言い換えれば、発達全般を考え、その子の人生を考え、自分たち家族の人生をかんがえていらっしゃるのです。
そういう保護者の方を、私たちは選ばせていただいています。
(実は、体験で一番見させていただいているのは、子どもではなく保護者の方なのです)。
保護者の方と私たち双方が、同じ考えで前に進んでいかなければ、子どもの今とこれからにとって決してプラスにならないのです。
どの保護者の方も、私たちにとって、子どもと同じくらい大切です。
いつも、本当に心から感謝しております。
以上で、本シリーズを終わりにさせていただきます。
2011年12月23日
投稿者:カトちゃん
題名:今年を振り返って @
12月になりましたね。
まだ、この1年を振り返るには早い気がしますが、何回かシリーズで「今年」を振り返っていきたいと思います。
◎この1年も、たくさんの子どもたちとの出会いがありました。
毎年、たくさんの子どもたちがビリーブに体験にやって来ます。そのほとんどのお子さんが入会を希望されますが、実際にはいろいろな事情により、学期に2〜3名のお子さんが入会することになります。
今年は特に、体験を希望される方、入会を希望される方が多く、月に数名の体験授業を実施しても、待っていただく方がどんどん増えてしまいます。
以前は、ビリーブを知った方の多くが、「ホームページを見て」という方でしたが、最近は、どなたかに聞いた、あるいは来ている方の紹介という方が圧倒的に増えています。
「どなたか」の中には、個人の方はもちろんのこと、医療関係者の方、学校関係者の方、市役所や発達センター、教育センターなどの公的機関の方なども含まれ、少しずつ、確実に地域に根付かせていただいているということを、とても嬉しく思っています。
◎教材がどんどん増えています。
いろいろな発達レベルの教材が日々増えています。 ワークに関しては、本として出版することができ、本になったものも、ならなかったものも、どんどん増えています。教材の種類が増えるということは、それだけ子どもたちのニーズに細かく応じられるという意味で、とてもよいことだと思っています。
ただし、いくら教材がよいと言っても、「初めに教材ありき」ではありません。「今はこの教材を使います」という発想は、子どもからスタートするという考え方に反しています。
教材自体をアピールするのではなく、その子にとって何が必要か、ということを常に考え、多くの教材の中から一番適した内容のものをチョイスしていくという発想が大切です。言い換えれば、一人一人のメニューは全く違うということを考えなければなりません。
その意味で、たとえグループで同じ教材を使うにしても、目的は大きく、あるいは微妙に違ってくるのです。
「この教材はよい」などと言うのではなく、どの教材にもよさはあるのであり、それを誰に、どのように、どのタイミングで使うか、ということを考えることが大切になってきます。
次回に続く・・・。
2011年12月04日