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投稿者:カトちゃん
題名:みんなとても頑張っています!
毎回の授業において、子どもたは本当によく頑張っています。
特に、集中力や学習への意欲、そして継続して身につけた力等、素晴らしいものがあります。
具体的な内容につきましては、追々お知らせしていきたいと思っていますが、今回は明治図書のブログに載せた内容を紹介させていただきます。
(以下、5月18日明治図書eduブログより)
ビリーブでは、キッズ(就学前)もジュニア(小中学生)も、連続2時間弱の授業を行っています。
そこでは、1つの授業は、@課題学習(5〜8種類)、A遊び(身体を使ったゲームなど)、B創作活動(美術的活動)、C音楽療法、の4つで構成されています。
Aの遊びとBの創作活動はどちらかを行っているため、実際には3種類の活動となっています。
@の課題学習では、教材・教具を山ほど使って、「似た活動をできるだけ多く」提供しています。
多くと言っても、何でもよいわけではなく、きちんと独自の発達ステージに基づいて、子どもに必要な課題をまんべんなく行うようにしています。
もちろん、子どもによって得意・不得意があり、一人ひとりに応じて行う種類は違ってきます。
具体的には、身体への受け入れ、視覚−運動統合能力、視知覚弁別系、聴覚−運動統合能力、聴知覚弁別系、空間・位置把握、ボディイメージ、記憶、発声構音、手指の操作性、姿勢の保持、象徴機能、文字・数の概念、などの領域の活動をまんべんなく行いながら、学習面のみならず、情緒の安定や社会性の発達を目指していきます。
上記の内容はそれぞれがバラバラに育つのではなく、お互いが絡み合って育っていくわけですから、周辺領域を丁寧に行いつつ、徐々に力をつけていってもらおうという考え方です。
何かができたらすぐに上の段階に…というのではなく、「周辺領域」にこだわるのです。
そのため、1つの活動を全く同じ形で繰り返すのではなく、ちょっと違う活動を丁寧に行っていきます。
だから、子どもは2時間もの時間、ほとんど休憩時間なしに集中することができるのでしょう。
わかりやすく示すと、以下のような流れになります。
Aの活動→A´(似た活動)→A´´(ちょっと似た活動)→再びAの活動→Bの活動(Aを発展させた活動)
このような方法をとると、子どもは見た目の力ではなく、確実な力を身につけることが多く、幼稚園や学校生活で「般化」が生じやすいのです。
さてここで、私が授業(臨床)を行うに際して、特にこだわっている点について触れたいと思います。
まず第一に、活動は訓練的に行うのではなく、常に「安心感に満ち溢れた環境」「楽しい雰囲気」の中で実施するということです。
叱られながら、あるいはプレッシャーを受けながら指導を受け何かを身につけても、それは本当の力には決してならないでしょう。
怖いから行っているのであれば、別のところで何らかの形で発散しなければ、その子は壊れてしまうでしょう。
学習自体が面白いから行う、という、当たり前の流れにもっていくことが、指導にとっても最も大切だと考えています。
そして第二に、常に「子どもの思いを大切にしたい」ということを付け加えたいと思います。
私たちは、ややもすると子どものことを過小評価してしまい、「まだこんなことは難しいのではないか」と思ってしまうことがあります。
かつて、私は音楽療法の中で「この子には、この楽器はまだ早いかな」と思って、なかなか出さなかったことがあります。
しかし、その予想は見事にはずれてしまい、その子は私が難しいであろうと思った楽器をとても興味深く操作し、短期間のうちにどんどんと上達していったのです。
なんと、勝手な思いであったのか!
それ以来私は、子どもは大人が思っている以上にいろいろなことをやりたいと考えていることを頭に入れるようになりました。
チャンスは多い方がよいのです。
もちろん、一人ひとりの実態や特性がありますから、無謀に何でも提供すればよいとは考えていませんが、こちらの勝手な思い込みだけは持たないよう、十分気をつけることが大切だと考えます。
以上のことに配慮しながら、明日も子どもとの時間を楽しく過ごしたいと思います。
日々反省することが多いのですが、自分の持っているものをすべて出し切る中で、子どもとの関係つくりを行っていきたいと考えています。
2007年5月18日