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投稿者:ミカっち
題名:折り紙のすもう
先日のジュニアクラスの授業で、折り紙のおすもうさんを作りました。
ビリーブでは、折り紙はよく取り入れ活動で、特にジュニアの子どもたちには、作った後に遊べるものを題材にしています。
この折り紙。伝統的な遊びのひとつですが、実はとてもいい教材なのです。
細かい作業を行うことで手先の操作性を養うことはもちろん、順番に折っていくことで継次的な力(物事を一つ一つ順番に処理する力=例えば文字を正確に書く力など)を養い、先生の折る見本を見ながら自分も折ることで協応力(〜しながら〜する力)を高めることなどができます。
折っている最中は、「分かんない〜」などと言ってあきらめそうになる子、一生懸命見ながら必死に折る子、反対側に折っても気づかず進めようとする子・・・様子はさまざまです。
何とか全員折り終わり、自分の作ったおすもうさんの完成を喜んだり、皆で見せ合ったりしてしばし息抜き。
そして、いよいよお待ちかねのすもう大会に続きます。
二人ずつ前に出てきて、箱の上に丸い紙を張って作った土俵に、お互いの力士を置いていざ取り組み。
この時点でも、反対向きに(背中を向けて)置いてしまう子や、
置いただけで倒れそうになり必死に補強する子・・・などがいて、取り組みまでちょっぴり時間がかかります。
やっと場が整い「はっけよい!のこった・・」の掛け声とともに、箱の上を叩いて対決です。見ている子どもたちは、「頑張れ〜」と応援。
調整の苦手な子は箱を強く叩いてしまいがちなので、「ピアノを弾くように、そっとね」などと声かけします。
そして取り組みが終わり、自ずと勝敗が決まります。
勝った子は大喜び、負けた子は「次、頑張る」と必死に悔しさを堪えます。
ここで発見。
つい最近まで、じゃんけんで負けただけで、「もうやらない」と泣いてくさってしまっていた子が、今回は負けても「この折り目があまかったからかな〜」など言いながら必死で堪えています。
いろいろな体験をする中で、培われてきた力だと思います。
このような様子を見るたび、子どもたちは本当に頑張っているのだと改めて実感します。
一生懸命、葛藤しながら、必死で頑張っているのです。
折り紙のすもう、という単純なひとつの遊びですが、いろいろな要素がたっぷり含まれた、とてもよい活動となりました。
2007年10月01日