カレンダー
←
3月
→
S
M
T
W
T
F
S
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
◎
否定はしない方がいい
◎
適切な時期に、適切なサポートを
◎
頑張りすぎない
◎
子育てについて
◎
「満足感」と「安心感」
◎
合格おめでとう!
◎
あけましておめでとうございます(特集【二次障害】)
◎
多動について
◎
読書のすすめ
◎
姿勢の保持が難しい子
カトちゃんブログのみ表示
ミカっちブログのみ表示
投稿者:カトちゃん
題名:保護者の方の頑張りに支えられています!
昨日は人間ドックに行ってきました。
正月から食べるものには気をつけていたつもりですが、気がつくとすっかり油断しており、今回の結果は目に見えているよう…です。
(私はあまり鏡を見ないので、皆さんは私以上にこのことをご存知かも…)。
さて、本当に1年間が終わろうとしています。
4月から参加しているお子さんは、いろいろな意味で成長を遂げつつあると感じております。
特に私が保護者の方に感謝したいことは、私どもの方針を信頼してくださり、どんなときでも見守ってくださったということです。
私たちは、何か有効な課題があり、それをやりさえすれば子どもは伸びるなどとは思っておりません。
どんなに有効に見える手立てでも、それをいつ、どのようなタイミングで、誰が、どのように行うことが最も有効か、を考えなければ、それはただのハウツーになってしまいます。
人間は、これさえやっていれば伸びる、などという単純な生きものではないのです。
だから、年度初めのころは、子どもが思い切り伸び伸びと振る舞い、見方によっては「甘いんじゃないか」ともとれる場面が少なからずありました。
なぜ、そこでもっと注意をしないのか、問題行動(私どもは必ずしもそう捉えてはいません)をやめさせないのか…。
そのような子どもの横で、のほほんとしている私たちを信じてくださった保護者の方に心より感謝申し上げたいと思います。
そして今、いかがでしょうか。
ある子は、着席時間が増え、活動への集中度は目を見張るばかりになっています。
またある子は、学習内容への興味が高まり、できないことにも一生懸命挑戦する姿が毎回見られるようになり、その気迫に私たち大人も感動を覚える…。
さらに、対人関係が苦手で、勉強には一生懸命取り組むものの、正答することのみに気持ちを傾けていた…その子が、他児の答に興味を示し、同じ答を顔を覗き込んで確認し一緒に喜び合ったり、私のちょっかいを「やめてよ〜」と言いながら笑顔で「もう1回」と要求するようになるなど、本当に気持ちに余裕を持って人とかかわるようになった…などなど。
そんな場面が、多々見られるようになっています。
私たちは、授業やセッションの中で、まず情緒の安定とコミュニケーション能力を高めることを第一の目標にしています。
何かができるようになるだけでは、それは決して本物の力にならない。
なぜなら、ちょっと場面が変わっただけで、できたことが全然できなくなってしまう、その結果情緒が不安定になり、意欲が減退してしまうことが本当に多いからです。
子どものペースに合わせつつ、徐々にこちらのペースにも合わせられるようになる。
そういう丁寧なかかわりこそが、子どもに本物の力をつけさせることができる。
そのことを理解してくださり、なかなか活動に参加しないお子さんと、その隣で注意もしない私たちを信じて長い時間待ってくださった…その保護者の方のご努力こそが子どもを育てる最も大きな要因になったのだと、私は感じております。
さて、来年度のグループ編成(時間割)もほぼ完成しつつあります。
来年度もどのようなドラマが起きるのか、子どもたちとの長い時間が本当に楽しみです。
一見無意味に見えるような時間が、実は後々子どもたちを大きく伸ばす要因になる。
来年度も、そのようなかかわりを意図的・計画的に行なっていきたいと思っております。
引き続き、ご協力をよろしくお願いいたします。
2008年3月18日