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投稿者:カトちゃん
題名:ことばのやりとりが増えてきました!

つい先日9月に入ったと思っていたら、もう一週間です。
今回は最近ことばが増えたお子さんのケースについて報告します。

あるお子さんが、ここにきて徐々にことばが増え、つい先日の授業でも随所でお話をしてくれて、私たちスタッフを大いに感動させてくれました。
1ヶ月前までは、授業の中ではたまに一言二言話すだけだったのに、ここにきて急激に増えてきました。

ことばと言っても、ただ一方的にお話をするというのではなく、私たちとのやりとりの中で適切な表現を行うようになったのです。
活動が終わったときに「おわり」と言い、また自分がやっている活動をもう終わりたいときに「おわり」と言ったのです。
どもらも「おわり」ですが、前者は周りの人と「終わったね」という共有の意味が込められており、また後者は「もうおわりたいんだよ」という自分の意思が感じられました。
いずれの場合も、その場面にとてもよくマッチしていて、聞いた方もすぐに子どもの気持ちを理解することができたのです。

この他にも、いくつもことばが出ており、内訳は要求語が3語、私のことばの模倣が5語、そして「おわり」のような共感の意味合いが込められたものが10語以上ありました。
発音もかなり聞き取れるようになっており、このお子さんはまさに今がことばの旬なんだと思います。

そもそもことばは、言わせようとして言うものではなく、やりとりの中で「相手にこういうことを伝えたい」「一緒にこの場面の楽しさを共有したい」などという気持ちと音声を結び付けていく必要があります。
そしてそれ以前に、ことばの発達には、そのお子さんの全体的な発達と大いに関係しており、その意味ではご家庭や学校での教育活動はもちろんのこと、ビリーブでの普段の授業での様々なやりとりや発達を促す活動の積み重ねなどが実を結んできたのだと思っています。

このお子さんの場合、ことばが出る前段階として、楽器を交代で演奏するなどのやりとりが上手になってきたことや私がひも通しで作った飾りを子どもの頭に乗せると、その子も私の頭に乗せようとするという、人にかかわる力が目に見えて強くなってきたことがありました。

他のお子さんも、いろいろな面でグンと成長した姿を見せてくれており、9月のスタートは私たち臨床家にとってこの上なく嬉しいものになりました。

子どもの成長を目の当たりにすることが、私たちにとって最高の喜びです。

2008年9月06日