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投稿者:ミカっち
題名:子どもを見る目2

前回、子どものマイナス面を指摘するより、プラスの面を見ていくことを大事にしたい、と書きました。
では、苦手な部分は放っておいてよいのかというと、それもまた違います。
得意なことを大事に伸ばしつつ、やはり苦手な部分も改善していく必要があるでしょう。

苦手部分は個々のお子さんによって違いますので、ビリーブでは保護者や幼稚園・学校の先生とお話させてもらい、具体的な手立てを考えています。
大切なことは、その子にあった適切な援助を行っていくことです。

例えば、文字を書くことが苦手なお子さんの場合。
苦手だからと、ただひたすら書かせることを行っていればよいかというと、そうではありません。
これでは、余計に文字を書くことが嫌いになってしまいかねません。
この場合、なぜ書くことがうまくいかないかを探ることが大事になってきます。
・目で見たことをすぐに覚えることが苦手なため書くのが遅い
・形を正確に捉えることが苦手なため書き写すことが難しい
・目と手の使い方がうまくいかないため、姿勢がくずれたり筆記具をうまく使えない
・空間を捉える力が弱いため、うまく用紙の枠内に収められない
など、さまざまな理由から書字の困難さはあらわれてきます。

ここから、具体的な手立てを考えていくのです。
例えば、覚える事柄を意味づけで覚えやすくする、見本をなるべく子どもの近くにおいて見やすくする、筆記具を使いやすいものに替えるなど、さまざまな支援方法が考えられます。

さらに、ビリーブではこの土台作りにも時間をかけています。
空間を捉える力が弱いお子さんには、積み木やブロックを使った見本合わせの活動を行ったり、手先の不器用さがあるお子さんには、いろいろな操作の伴う楽器や教材を使用した活動や手遊びなども行います。
つまり、直接的な活動(=書くこと)を行うと同時に、その基礎力を養う活動(=書くために必要な力)も行うのです。

しかし、教室での支援方法と長い時間を過ごす学校や家庭での支援方法が違ってしまうと、子どもは混乱してしまいます。
そのため、保護者のかたとお話をし連携を取る事がとても大事だと考えています。

子どもは日々成長しています。多くの目の中で育ちます。
子どもの今を大切にするとともに、長い将来を見て、大事なことを考えてあげられるとよいですね。


≪連絡事項≫
ビリーブでは、1月に保護者勉強会を開催する予定です。
キッズ、ジュニアの方を対象としていますが、定員に空きがあれば他コースの方も参加できます。
詳細が決まり次第、授業の際にお知らせいたします。

2008年10月13日