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投稿者:カトちゃん
題名:いろいろな課題を体験すること!
ビリーブにはたくさんの教材・楽器があります。
教材が100種類以上、楽器も100種類以上、そしてプリント類も100種類以上。
そして、その数は日々増え続けています。
なぜ、こんなにたくさんあるのか…?
それは、子どもたちの発達にとって、ひとつの課題をとことん突き進めるよりも、似ている課題をたくさん行う方が有効だからに他なりません。
子どもは、ほんの少し違う課題に出合った時、それまでとやり方を変えるわけで、この「変える」という行為が極めて大切になってきます。
例えば、算数の学習で毎日足し算を行っている子がいるとします。
その子に、次のような問題を提示してみます。
①かごにりんごが4つ入っていました。
②おかあさんがスーパーでかってきて、2つ入れました。
③かごにはりんごがいくつあるでしょうか。
このとき、子どもによっていろいろな反応が見られます。
そして、計算がスラスラできる子でも、なかなか意味がわからず、戸惑ってしまう子が思いのほか多いことに気づくのです。
そんなとき、①から順に簡単な絵を描いてもらいます。
そうすると、子どもがどこでつまずいているかがわかるのです。
これなどは、計算ができるからと言って、ドリル式に足し算を繰り返すだけでは、本当の意味で算数がわかっていることにはならない、典型的な例だと思います。
他にも、バチで太鼓を叩くという活動を行うときにもいろいろなケースが見られます。
小太鼓なら伴奏に合わせて上手に叩ける子も、シンバルになるととたんに混乱してしまい伴奏を無視して強く叩き続けることが多く見られます。
叩いたときの感覚の違いから、情緒面での不安を誘ってしまうのかも知れません。
そんなときは、小太鼓→ハンドドラム→パドルドラム→オーシャンドラム→中太鼓→大太鼓→スリットドラム…と叩くものの種類を徐々に変えていくと、シンバルに到達したときにさほど混乱せず叩けるようになることも多いのです。
そして、もっとも効果が出やすいものの1つに笛が挙げられます。
笛を吹くという活動は、ことばが出にくかったり、発音が不明瞭なときに大いに役立ちます。
子どもの中には、口にくわえるという行為が嫌で(感覚の受け入れが苦手)、笛を吹くことを嫌がる子もいて、そんなときは嫌がっている1つの笛を何とか吹かせようとするのではなく、いろいろな種類の笛を提供してみることがとても有効です。
つい最近も、何種類か試した後、これなら、という笛に出合って喜んで吹くようになった子がいました。
ハーモニカ、クワイアホン、スライドホイッスル、水笛、擬音笛、キンダークラリーナ、などビリーブには吹く楽器がたくさんあります。
このように、教材の種類が多いということは、子どもの発達にとって圧倒的に有利な環境を作り出すことが可能になってきます。
もちろん、どんなものでもただ提供すればよいというわけではなく、目の前の人との関係性があって学習は成り立つものです。
関係作りはビリーブでもっとも重視している点ですから、それと併せて教材の多さが、子どもを成長させる大きな要因になっていると、私たちは考えています。
2008年11月08日