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投稿者:カトちゃん
題名:席に座らせるということ

私は、臨床場面で子どもが席立ちをしたときに、無理に座らせることをしないようにしています。

もちろん、少しのことばがけや身体援助で座ることが可能であれば、あるいは次に行うことを示し見通しを持てることで着席できる子であれば、積極的に席に座ってもらうように働きかけます。
しかし、そういう諸々の事情を無視して、闇雲に子どもを座らせるという、形から入る臨床は行っていません。

なぜなら、子どもはどのようなタイプの子でも、きちんと向き合って、座ることの意味をわかってもらうよう、時間をかけてアプローチしていけば、ちゃんと座ってくれるようになるからです。

今日も、人見知りが激しいGくん(4歳)がやってきて、最初は着席をしませんでしたが、「そうか、そうか」「それなら、座る必要ないよね」と立ったまま、あるいは床に腰を下ろしたまま、歌を歌ったり楽器を奏でたり、ボールを転がしたりしていました。
そして、ある程度やりとりを行った後に、机の上で行う活動を取り入れると、Gくんは促されてもいないのに着席し、私が行うことをじっと見つめていたのです。

その際でも、私が必要以上にかかわろうとすると、片足を下につき、いつでも降りられるような態勢で活動に臨み、私がアプローチを足りない程度に行うと、体をグッと乗り出してきて、どかんと安定して座っていたのです。


Gくんはビリーブに通室し始めてまだ2〜3ヶ月ですが、最初の頃の全く着席できなかったときに比べると、段違いに着席時間が増えています。
大事なことは、臨床家が決して焦らないということだと思います。

座らせようとすることよりも、子どもと関係を作ろうとした方が、余程子どもは座ってくれるようになる!
私は今まで数多くの子どもから、そのことを教えてもらってきたのです。

ビリーブはお蔭様で子どもがいっぱいになりました。
(キッズ、ジュニア、音楽療法とも定員に達しています!)
日によってはお昼を食べる時間もないほどですが、そうやってたくさんの子どもと接することができて、本当にしあわせです。

保護者の方には、日頃からいろいろとご協力いただき、心より感謝申し上げます。

2008年11月14日