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投稿者:ミカっち
題名:脳科学の視点からA
茂木健一郎さんのお話、そのAです。
番組内で、その場に参加していたお母さんがたに「お子さんへの教育としてどんなことをしてきましたか?また、どんなことがよいと思いますか?」と質問すると、多くのかたが「モーツァルトなどのクラシック音楽のCDを聴かせること。」とお答えになりました。
そこで、茂木さんが実際にCDをかけてみると、その場にいた子どもたちは知らん顔で、全く興味を示しません。
ところが、茂木さんが取り出したリコーダー(縦笛)をあるお母さんが吹き始める(→簡単な童謡)と、子どもたちの目が輝き、興味津々で見始めたのです。そして、自分もやってみたいと手に取ったのです。
これは、人間の脳の中にあるミラーニューロンという部位が働いている証拠だそうです。
このミラーニューロン。その名(ミラー)のとおり脳の鏡と言われており、他人の行うことを自分が行っているように感じる働きがあるそうです。
例えば、自分が手を伸ばして何かを掴む時と人が同じことをする時どちらにも同じように感じたり、人が美味しそうに食べてると自分も美味しそうに感じたりすることなどがそのようです。
また、茂木さんのブログによると、ミラーニューロンが注目されるのは、「他人の心を読み取る」という脳の大切な機能を支えているのではないかと推測されるからである。人間の本質は、他人とコミュニケーションをする社会的知性に顕れる。ミラーニューロンは、他人と柔軟にコミュニケーションする人間の驚くべき能力を支えていると考えられる。とのことです。
大事なのは、「相手が人のときだけ(人が行っているときだけ)」この働きが起こるということです。
つまり、どんな素晴らしい演奏のCDでも、人の歌や演奏には負けるということなのです。
その演奏の技量は問われず、多少下手でも生の演奏(特に相手が好きな人=お母さんなど)にこそ価値があるというわけです。
ビリーブの授業でも、どのコースも毎回必ず歌や楽器を取り入れています。
目の前で私たち大人が歌ったり演奏したりする姿を見ながら、子どもたちも一緒に歌い演奏します。
また、個別の授業では、一対一で比較的近い距離で歌いかけを行います。
キッズコースの小さい子どもたちは、この歌いかけがとても大事だと感じます。どの子も本当に興味深く聴き入って(見入って)います。
先日も、まだことばの出ていない子が、目の前で歌っている私の顔と、隣でキーボードを弾きながら歌っているカトちゃんの顔を交互に見たかと思うと、私の口をジッと見ながら自分の口を動かし始めたのです。一生懸命、口形を模倣しようとしているのです。そして、歌っている最中に何度か声も出してくれました。
この、相手と一緒に歌おう(口を動かそう)とする気持ちがとても大切だと感じます。
同じことをしていても、他人に‘やらされている’と感じるより、‘この人と一緒にやりたい’と感じることが、子どもを育てるのだと思います。
次回、そのBに続く・・・
2008年12月12日