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投稿者:ミカっち
題名:脳科学の視点からB

今年もとうとう今日で最後となりました。
皆さま、今年一年、大変お世話になりありがとうございました。

さて、茂木健一郎さんの子育てについての話、最終の第3弾です。

メタ認知について。

コンピューターゲームをすることは悪いことか??
この問いに『ゲーム自体が悪いということはないが、メタ認知能力の育成に欠ける』とお答えになっていました。
メタ認知とは、自分自身を客観的に見る(自分の思考や行動を把握する)力のことで、現代の教育でもっとも重要視されていることの一つです。
人間は、自分を客観的に見ることで、人を意識できるのです。
ゲームでは、自分と画面の中との世界になってしまい、そこに人は介入しません。
上手くいかなかったり、やり直したければリセットできます。
しかし、人間関係ではそうもいきません。
上手くいかないときには、何らかの解決の糸口を見つけなければいけません。

さらに、メタ認知能力によって、予め決められたルールではなく新たに自分でルールを作り出す力が培われるそうです。
これが欠如すると、学校や社会で問題にぶつかったときに、自分で解決していく力が失われてしまうのです。

つまり、人とかかわって遊ぶことで多くの力が養われていくということなのです。

ビリーブの授業でも、子ども同士のかかわり(集団活動)を大事にしています。
特にジュニアでは、ゲームなどのソーシャルスキルの活動を取り入れ、子ども同士で話し合う(意見を言い合う)時間を設けています。
順番はどうやって決めるか考えたり、グループ対抗の作戦を練ったり・・・。
全てこちらでお膳立てするのではなく、ある程度の枠(→これは必要です)を作ったら、あとは子どもたちに考えてもらう。

子どもたちが大人になった時、社会で人とうまくやっていけること。
私たちの一番望むことです(もちろん保護者の方がたもそうだと思います)。

来年も子どもたちが楽しく、また、ちょっとしかめっ面をしながらも折り合いをつけて、皆で活動していけるよう考えていきたいと思います。


2008年12月31日