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投稿者:ミカっち
題名:子どもを取り巻く環境
先日出会ったお母さんのお話から。
お子さん(Aくん、小4)は通常学級に在籍しています。
入学後、多少他の子よりペースは遅いものの、大きな問題もなく過ごしていたそうです。
ところが、3年生の終わり頃、かなりひどいいじめに合いました。お母さんが見つけ、よくよく話を聞いてみると、それが初めてではないことが分かりました。
どうやら、Aくんは3年生の2学期頃からいじめの対象になっていて、初めはことばだけだったのが、徐々にエスカレートし、暴力にまで発展していったようです。
Aくんは、なかなか言えずにいたのです。
やった子どもたちに話を聞くと、彼らはAくんを「ダメな子」と決めつけ、からかいの対象にしていたようです。
その原因を探ると、どうやら担任の先生のAくんに対する態度や対応が、大きく起因しているようでした。
Aくんを皆の前で叱ることが多く、クラスの子どもたちに「Aくんは、悪いことばかりする子、皆よりできない子」という印象を持たせてしまったようです。
それは、子どもたちの話から分かったことでした。
先生は、Aくんを褒めることがなく、ただただ叱るだけだったようです。
私はこの話を聞いて、本当に残念でなりませんでした。
先生がもう少し彼の苦手なことを理解し、支援方法を考えてくれていたら、もっと違う状況になっていた(=いじめになることはなかった)のではないか・・・。
彼が活躍できる場、学級内での役割、を作ってくれていたら、子どもたちの見る目も変わっていたのではないか・・・。
お母さんにもその話をしました。
すると、お母さんは「私もそう願っていました。でも、息子がクラスで迷惑をかけていて、先生にも大変な思いをさせているから、要求なんて言えなかったのです。」とおっしゃいました。
本当にそうでしょうか。
Aくんは迷惑をかけているのでしょうか。
先生は大変な思いをしているのでしょうか。
もしそうだとしても、先生が、学級に在籍している子ども一人ひとりのことを考え、対応していくことは、当然のことだと思います。
こんな風にお母さんに思わせてしまうこと自体、おかしいことです。
ビリーブでは、子どもへの支援内容を保護者の方と一緒に考え、担任の先生にも伝えてもらっています。
共通理解を図って子どもと接することが大事だからです。
今後も、子どもたちが過ごしやすい環境を作るため、考えていきたいと思います。
2009年8月02日