カレンダー     8月
S M T W T F S
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

否定はしない方がいい
適切な時期に、適切なサポートを
頑張りすぎない
子育てについて
「満足感」と「安心感」
合格おめでとう!
あけましておめでとうございます(特集【二次障害】)
多動について
読書のすすめ
姿勢の保持が難しい子
カトちゃんブログのみ表示
ミカっちブログのみ表示

投稿者:ミカっち
題名:子どもを取り巻く環境

先日出会ったお母さんのお話から。

お子さん(Aくん、小4)は通常学級に在籍しています。
入学後、多少他の子よりペースは遅いものの、大きな問題もなく過ごしていたそうです。
ところが、3年生の終わり頃、かなりひどいいじめに合いました。お母さんが見つけ、よくよく話を聞いてみると、それが初めてではないことが分かりました。

どうやら、Aくんは3年生の2学期頃からいじめの対象になっていて、初めはことばだけだったのが、徐々にエスカレートし、暴力にまで発展していったようです。
Aくんは、なかなか言えずにいたのです。

やった子どもたちに話を聞くと、彼らはAくんを「ダメな子」と決めつけ、からかいの対象にしていたようです。

その原因を探ると、どうやら担任の先生のAくんに対する態度や対応が、大きく起因しているようでした。
Aくんを皆の前で叱ることが多く、クラスの子どもたちに「Aくんは、悪いことばかりする子、皆よりできない子」という印象を持たせてしまったようです。
それは、子どもたちの話から分かったことでした。

先生は、Aくんを褒めることがなく、ただただ叱るだけだったようです。

私はこの話を聞いて、本当に残念でなりませんでした。

先生がもう少し彼の苦手なことを理解し、支援方法を考えてくれていたら、もっと違う状況になっていた(=いじめになることはなかった)のではないか・・・。

彼が活躍できる場、学級内での役割、を作ってくれていたら、子どもたちの見る目も変わっていたのではないか・・・。

お母さんにもその話をしました。
すると、お母さんは「私もそう願っていました。でも、息子がクラスで迷惑をかけていて、先生にも大変な思いをさせているから、要求なんて言えなかったのです。」とおっしゃいました。

本当にそうでしょうか。
Aくんは迷惑をかけているのでしょうか。
先生は大変な思いをしているのでしょうか。

もしそうだとしても、先生が、学級に在籍している子ども一人ひとりのことを考え、対応していくことは、当然のことだと思います。
こんな風にお母さんに思わせてしまうこと自体、おかしいことです。


ビリーブでは、子どもへの支援内容を保護者の方と一緒に考え、担任の先生にも伝えてもらっています。
共通理解を図って子どもと接することが大事だからです。

今後も、子どもたちが過ごしやすい環境を作るため、考えていきたいと思います。


2009年8月02日