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投稿者:ミカっち
題名:子どもはすごい!
今年度も残りわずかとなりました。
毎年この時期になると、スタッフ全員で一人ひとりの子どもについて話をします。
年度当初の子どもの様子と課題を確認し、そのためにどのようなかかわり(支援)をもち、現在はどのように変化をしたのか・・・細かく話し合います。
もちろん、毎回の授業後にもフィードバックは行っているのですが、年度の終わりは一年のまとめも行うのです。
じっくり見ていくと、一つの活動に対する子どもの取り組み方が少しずつ変化し、1年後には大きな成長となっていることに気付きます。
例えば、5歳のAくんは、初めの頃、集中時間がとても短く、楽器や教材を少し触ってはすぐ終わりにし、離席していました。
そこで、私たちは、Aくんが一つのものに対して、少しでも長くかかわれるよう、目標を設定しました。
Aくんの興味が長く続くためには、こちら側の提案もバラエティー豊かでなければいけません。
私たちの発想のアンテナもフル稼働させました。
すると、Aくんは徐々に、一つのものに対して、興味を強く持つようになり、同時に長く向かうようになってきました。
楽器に自分で触るときも、そっと触ったり、ダイナミックに演奏したり、いろいろな角度から見たり、二つを見比べたり、私たちに演奏を要求したり・・・とさまざまなかかわり方を持つようになったのです。
最近では、こちらが終わりにするまで、離席することもなく、一つの楽器や教材に10分以上向かっています。
このように、一人の子どもの様子を長い期間見続けていくと、子どもの持つ力の大きさに改めて驚かされます。
先日、ある保護者が、通っている施設の療法士が自分の子どもをどなっている場面に出くわしたそうです。
個別の課題の時間、子どもがうまく乗れなかったことを「やる気がない」と感情的に怒っていたのだそうです。
しかし、その保護者の目から見て、課題設定自体が子どもの実態に合っていないものだったようです。
内容を聞いて、私たちも驚きました。
確かに、全く合っていない課題でした。
私たち臨床家(指導者)は、何か課題を提供し、子どもがそれにうまく向かってくれないとき、絶対子どものせいにしてはいけません。
提供するこちら側に問題があると考えるべきなのです。
子どもは本当に大きな力を持っています。
子どもがその力を発揮しやすいよう、環境を整えていくことが私たちの仕事です。
来年度のクラス・グループ編成がほぼ終わりました。
今年度の残り1ヶ月、そして、4月からの新年度の授業も心から楽しみにしています。
2010年3月01日