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投稿者:カトちゃん
題名:マイペースが強い子には…
ビリーブにはいろいろなお子さんが来ていますが、どちらかと言えば、マイペースの強いお子さんが多く通室しています。
「僕が、僕が」
「○○やりたい」
などと主張し、ときに強く主張して、他のことがなかなか目に入らないことがあります。
つい先日も、カーテンで覆ってある、いかにも秘密の棚の中に入っている、おもちゃを目指して突進してきた子がいました。
こちらとしては、別のことを提案しようとしていたのですが、さてどうしたことか…。
よく見られるケースとして、ビギナーのセラピストは、その子の主張に応じてしまい、目当てのおもちゃで遊ぶことになってしまいます。
それはそれで、必ずしも間違ってはいないのですが、難しいことに、それ以降も子どものペースに振り回されてしまうという事態が生じてしまう…。
そこが問題なのです。
子どもとのかかわりにとって、「後追い」は決してよいものではありません。
上手なセラピストは、子どもに従っているようで、よく見ると子どもをリードしていることがわかります。
こちらのペースにうまく子どもを乗せることで、子どもは、楽しんでいる中で、知らず知らずのうちに相手に合わせたり、自分の主張を譲ったりしているのです。
そういう経験が子どもを大きく伸ばします。
前述の、カーテン目掛けて突進していった子に対しては、「あれ?△△はどこだっけ」「あっ、あそこだ」「△△やる人?」で、その子は「はーい」と手を上げて返事をし、いつの間にか私の提案した△△に夢中になっていたのです。
その場面を窓越しに見ていた保護者は、そうか、そうやればいいのか、とつぶやいていました。
場面によって、やり方は変わってくるので、なかなかハウツーにはなりにくいのですが、基本は、子どものペースに振り回されないこと。
そのために、力ずくで言うことを聞かせるのではなく、思わずやりたくなるような、ちょっとお茶目な提案をしていくことが大切です。
その意味で、セラピストにも、親にも、常にクリエイティブな発想が求められるのだと思います。
マイペースが強い子は、一見、かかわりにくいと思われがちですが、実はそれだけの大きなエネルギーを持っているわけです。
だから、うまく調整が図れるようになれば、こんなに楽しいお子さんはいないのだと思います。
なぜなら、こちらにとことんつき合ってくれますから。
きっと、セラピストも親も常に感性を磨いていかなければ・・・子どもの豊かな発想に太刀打ちできないのでしょうね。
2012年2月06日