カレンダー     2月
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29

否定はしない方がいい
適切な時期に、適切なサポートを
頑張りすぎない
子育てについて
「満足感」と「安心感」
合格おめでとう!
あけましておめでとうございます(特集【二次障害】)
多動について
読書のすすめ
姿勢の保持が難しい子
カトちゃんブログのみ表示
ミカっちブログのみ表示

投稿者:ミカっち
題名:子ども同士の交渉場面は面白い!

あっという間にもう2月になりました。
ビリーブでは、新年度(4月〜)の新規入会者を募集しています。
各コース若干名となっておりますので、ご希望の方はお早目にお問合せください。

先日、子ども同士の面白いやりとりがありました。
AちゃんとBくんは二人とも年中児で、昨年度まで個別に授業を行っていましたが、今年度途中から二人組になりました。

その日は、授業でコマ遊びを行いました。
同じコマを一つずつ渡すと、二人とも一生懸命回し始めました。
しばらくすると、AちゃんがニヤニヤしながらBくんに近づき、サッとBくんのコマを取ったのです。
両手にコマを持ったAちゃんは両方回し始めました。
一瞬何が起こったのかわからず呆然としていたBくんですが、すぐに真剣な顔をして「返してー」とAちゃんに言い寄りました。
ですが、Aちゃんは「やだよー」と笑って(ちょっとおちょくったような感じで)返しません。
Bくんは黙って何か考えていましたが、再度「かえしてよー、ぼくのー」「Aちゃんのこっちー」と直談判を始めました。
でも、まだAちゃんは返さず・・・と、こんなやりとりがしばらく続き、やっとBくんは取り返すことができました。
そして、その後また個々に回して遊んでいたのですが、何と今度はBくんが隙を見てAちゃんのコマを取ったのです。
先ほどのやりとりが逆転しました。

この間、私たちは割って入ることはせず、見守っていました。
もし、ここで大人が介入してしまったら、せっかくの子ども同士の交渉場面を壊してしまうことになるからです。
その結果、この二人は相手との関係の中で、思うようになったりならなかったりを経験し、交渉して解決することを覚えました。
とてもよい場面だったと思います。

もちろん、ここまでになるには、それぞれ個別の時間に十分やりとりを経験してきたという経緯があります。
子どもは子どもの中で育つと言われますが、ただ闇雲に集団の中にポンと入れて育つものではありません。
ビリーブでは、大人との関係づくりを十分に行ったうえで、まずは少人数から、徐々に集団の人数を増やしていきます。
そして、ある程度設定された場面で、大人の配慮の元、子ども同士がかかわる状況を作っていきます。
その中で、子どもは自分の思い通りにならないことがたくさん出てきます。
そのような時、どう自分を納得させ乗り越えていくのか、どう解決していくのか、そこを学んでほしいと思っています。



2016年2月01日