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投稿者:カトちゃん
題名:子どもの成長にはお母さんの力が不可欠です
いろいろな保護者の方と接していて、いつも感じることがあります。
それは、幼い子どもの親御さんには2種類のタイプがある、ということです。
1つ目は、何をすればよいのか、どこに通わせればよいのかと必死になって考えるタイプです。
このように、子どものために必死になる気持ちはとてもよくわかります。
ただ、子育てにおいて、必死になることは必ずしもよいことばかりとは言えません。
必死になる前に、まずは目の前の子どもとの温かい親子関係を築く必要があります。
必死に頑張り過ぎているうちに、自然に、本音で子どもを可愛がろうとする気持ちが少なくなってしまいます。
誰かにまかせて子どもを育てるという発想では、やはり、どこか子どもとの間に見えない距離が生じてしまうことでしょう。
もう1つは、自分(親御さん)がただひたすら子どもとの関係をよくしていこうと考えるタイプです。
このようなタイプの親子関係は、専門家の適切なアドバイスがあれば、必ずよい方向に向かっていきます。
子どもの気持ちは安定しやすく、この安心感こそが子どもを大きく伸ばしていくのです。
そして、温かい親子関係により、子どもは小学生や中学生になったとき大きな成長を遂げてくれます。
そのような例を、私たちは数多く見てきました。
いかがですか?
親の考え方次第で、子どもの将来は大きく変わっていくのです。
ここで、1つだけ、はっきりと言えることがあります。
それは、発達に課題のあるお子さんは「親御さんの力が不可欠」ということです。
言い換えれば、親が変わらなければ子どもは変わらない・・・
だからこそ、私たちは親御さんに寄り添いつつ、ときどき厳しいことも言わせていただくのです。
最後に素敵なエピソードを紹介しましょう。
本年度入会したAくんのことです。
まだ入会して間もないAくんですが、ここにきていろいろな面で変化を見せてくれています。
お母さんによると、自分の興味のあるものを「ねえみてみて」と言うように見せる(あるいは指差し)するようになったとのこと。
この行為は、showing(ショウイング)と言って、子どものコミュニケーションの育ちにとって極めて大切なものです。
他にも、安定した表情が増え、柔らかい声をたくさん出すようになり、お母さんから見て、やりとりがとてもしやすくなったということです。
このようなお子さんの変化に敏感に気づき、とても喜んでいらっしゃるお母さんは、本当にすごいと思います。
お子さんが成長しているということは、お母さん自身も少しずつ変わってきているということです。
もともと素敵なお母さんですが、子どもの成長を心から喜び、この子は伸びるんだと大いに期待しているお母さん。
短期間でこのように気持ちを切り替えることができたお母さんこそ、私たちはMVPだと思っています。
頑張りましたね、お母さん!
今月からあちこちで講演をさせていただきます。
いろいろな方とのやりとりから得た情報を、日々の実践に生かしていきたいと思っています。
6月後半もよろしくお願いいたします。
2018年6月22日