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投稿者:カトちゃん
題名:読書のすすめ
11月も半ばになりました。
感染者数が随分減少してきましたね。
しかし、まだ安心できる状況ではありません。
引き続き、消毒やソーシャルディスタンス、換気など、感染対策を徹底しながら授業を行っていきたいと思います。
さて、今回は『読書のすすめ』について特集したいと思います。
多くの人が読書の大切さについて語っています。
本を読むことでいろいろな力がつくことは言うまでもありません。
特に学習面においては、読書量の差が小学校の高学年や中学生になって、すべての教科に影響を及ぼすことを、日々感じています。
具体的には、読む力が身についていないと、国語はもちろんのこと、社会も理科も数学も成績はなかなか上がりません。
つっかえ、つっかえ歴史の教科書を読んでも、内容を理解するまでに至らないというのが現実です。
特に英語は、国語力そのものとも言われており、いくら単語を覚えても、英訳や英作文でつまずいてしまいます。
ではどうすれば読書ができるようになるのか。
まずは「読み聞かせ」を行いましょう。
「読み聞かせ」なんて小さい子に行うことではないか、と言われそうですが、そんなことはありません。
音読や黙読の力が身についていないのであれば、年齢に構わず「読み聞かせ」は有効です。
とにかく、正しい日本語を自分の耳で聞く経験を行うのです。
気に入った内容があれば、ページ丸ごとを覚えてしまうとよいでしょう。
読み聞かせの次は、自分で「音読」を行うことが大切になってきます。
いきなり音読と言っても、スムーズにはいかないこともあるでしょう。
その場合は、少ない量をじっくり、ゆっくり読むことが必要です。文字を拡大し、1行や2行からスタートするとよいでしょう。
まだ、「き・よ・う・は・よ・い・て・ん・き・が・」という拾い読みの段階では、なかなか音読は進みません。
その場合は、例えばバラバラになった文字マグネットを組み合わせて意味のある単語を作る遊びを行うとよいでしょう(「む」「た」「か」「り」「つ」を並べ替えて「かたつむり」を作る)。
このバラバラ文字は音読が身につくために、かなり有効です。
そうするうちに徐々に、ひとまとまりに区切って読む分かち読み(「きょうは」「よい」「てんきです」)ができるようになってきます。
そうなれば、スムーズな音読まであともう一歩です。
音読は、かなり長期間にわたって行うとよいでしょう。
それこそ、小学生高学年になっても行うことを勧めています。自分の発した音を自分の耳で聞くことで、確実な力が育ってくるのです。
よく、「何を読めばよいでしょうか?」という質問を受けます。
もしも気に入った本が見つからなければ、国語の教科書がよいと思います。
読み聞かせでも、自分で読んでも、いろいろなタイプの文章が出てくる教科書は、国語力をアップさせるのにもってこいです。
もし教科書が難しいと感じるのであれば、学年を下げればよいでしょう。
自分の力にあった文章を何度も読めば、自然に文体が身体に染み込んできます。
もしかしたら、その中に自分の気に入った内容の文章があるかも知れません。
それをきっかけにすれば、興味の範囲はどんどん広がっていくことでしょう。
そもそも読書は習慣なのです。
習慣が身についていないと、文章を目にしたときに「おっとこれは」と躊躇してしまいます。
大人でも同じです。
よくサラリーマンが定年後に読書をするぞと意気込み、大量の本を買い込む様子を見ますが、その人に読書の習慣が身についていなければ、定年後になっても読むことは難しいでしょう。
人は急にたくさんの本を読むなどということはできないのです。
子どもも同様です。
毎日のように読む習慣がなければ、初めての文章を読もうとする気持ちは湧きません。
だからこそ、読み聞かせからスタートして、地道に積み重ねていくしかありません。
さあ読書の秋です!
11月もよろしくお願いいたします。
2021年11月09日