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投稿者:ミカっち
題名:見学者が増えてます

最近、見学者が増えています。
多くは、普段学校や園などで、子どもと直接かかわっておられる方がた(担任の先生など)です。

1時間半(個別)もしくは2時間(集団)、通して見学していただいていますが、どの方もまずこの長時間、子どもが集中して(飽きずに)向かっていることに驚かれます。

何より子どもは興味を持たないと向かってくれません。
どんなことに興味を持ってくれるのか、それを探していくこと(アセスメント)が私たちの大事な仕事です。
そのために、一つの課題(目的)に対して、活動を豊富に用意してあります。

もちろん、子どもによってプログラムの内容は異なり、限られた時間内でまんべんなく課題を提供できるよう設定しているわけですが、大事にしていることは、どの活動も「やりとり」を重視しているということです。
万一、一方的に課題を提供したなら、子どもは向かってくれないでしょう。
「やりとり」の中で、子どもからのサインを受け取り、寄り添いつつ、お互いが押したり引いたりすることで、授業は成り立っているのです。
ですから、子どもも、私たちも長く感じないのでしょう。


そして、見学後にお話をすると、必ず皆さん「子どもの新たな一面を見ることができました。それがすごくよかったです。」とおっしゃいます。

これは、私たちだけでなく、保護者の方にとってもとても嬉しいことばです。
保護者の方は「自分の子どもはこんなことができる、こんな力を持っている、こんな表現をする」ことを、担任の先生に知ってもらいたいと言います。
ですから、見学によってそれが叶い、本当に満足して帰られます。


また、見学後は、たくさんの質問をいただきます。
活動の意味や提供の仕方、具体的な支援の方法、現場でどう活かせばよいか・・・等など。
先生がたの熱意が伝わってきて、とても充実した時間になります。

ビリーブで行っている活動を、そのまま現場で取り入れることは難しいかもしれません。
なぜなら、臨床は人対人で行っているわけですから、同じ素材を用いても提供する人によって微妙に異なるからです。
ビリーブの中でさえ、スタッフによって方法は変わります。
素材を用いることはよいのですが、やり方(提示方法、展開の仕方など)は、一人ひとりが子どもとの「やりとり」の中で見つけていくものだと思います。


先生がたに見学に来ていただき、共通理解が図れることは、子どもにとってとてもよいことです。
今後も、子どもや保護者の方にとって、適切であると思われることはどんどん取り入れていきたいと考えています。
どうぞお気軽にご連絡ください。

2009年9月22日

 

投稿者:ミカっち
題名:保護者と話して感じること

最近、保護者の方(特に就学前のお子さんの保護者)と話していて、気になることがあります。
しかも、一人、二人でなく、結構多くの方が同じような話をされるのです。

それは大きく分けて次の2つになります。

1.気になる行動に対して、初めから答え(対処方法)を求める

例えば「子どもがスーパーで走り回ってしまうのですがどうしたらよいですか?」とか「車に乗せようとすると嫌がるのですがどうしたらよいでしょうか?」などです。
結論から言って、これらの質問には、はっきりと答えることができません。
なぜなら、答えは一つではなく、場合によって、また対応する相手によって方法は異なるからです。
そして、これをやれば絶対うまくいく、などという答えはないのです。
いろいろな方法を試してみて、親御さんもお子さん自身も、相手のことや自分のことが分かり、対応の仕方も分かってくるのだと思います。
お子さんの行動に対して、お母さん(お父さん)が何らかの対応をし、またそれに対してお子さんが行動を起こす・・・。
そこでどうしてもうまくいかなかった時にアドバイスを求めていただくことは、まったく構いません。
ぜひ、初めから答えを求めるより、まずは思ったように対応してみてください。


2.子どもの‘できないこと’ばかりに目がいってしまう

「うちの子はこんなこともできないのです」と、苦手なことだけをため息まじりに話される親御さん。
反対に、子どもの小さな成長を喜び、「最近こんなことができるようになったのですよ」と嬉しそうに話される親御さん。
私たちの経験上、この親御さんの見方の違いによって、1年後のお子さんの成長がだいぶ違ってきます。
できないこと(苦手なこと)はどうしても目についてしまうものです。そして、どの親御さんも同じように心配の種をたくさん持っていると思います。
でも、それを表面に出すか出さないか、で大きく違ってきます。
お子さんは、自分がどのように見られているか敏感に感じ取ります。
ぜひ、温かい目で見てあげてください。
そして、お子さんの素敵なところ、頑張っているところをたくさん語って欲しいと思います。


私たちは、保護者の方がたと一緒にお子さんのことを考え、見守っていきます。
そして、発達を促すための支援や、苦手なことへの対応はもちろん行っていきますが、それ以上に、お子さんの素敵なところや頑張っているところを一つでも多く見つけていきたいと思っています。

2009年9月01日