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投稿者:ミカっち
題名:音楽療法セミナー

ビリーブでは、7月31日(土)に、子どもの音楽療法を学んでいる方、あるいは特別支援学校や特別支援学級の先生方を対象に、音楽療法セミナーを実施することになりました。
詳細はTOPページの「お知らせ」をご覧ください。

2010年5月31日

 

投稿者:ミカっち
題名:心の中は?

新学期がスタートし、ひと月経ちました。
新しい環境に慣れるには、時間がかかりますね。
子どもたちは、一生懸命頑張っています。
中には少し疲れを見せている子もいます。
この時期、子どもが元気な顔を見せてくれると、私たちもホッとします。

先日、ある男児のお母さんからこんな質問を受けました。
「ふと思ったのですが・・・私たちは普段生活をしている時に、頭の中でいろいろなことを考えて行動していますよね。その場合、全てことばで考えているわけですが、この子はことばを話せないので、どうやって考えているのでしょう・・・。」

確かに、私たちは「今○○をやっているから、次に○○をやって、終わったら○○へ行こう」などと、口には出しませんが常にことばで考えています。
頭の中で考えることばを、内言語といいます。
ことばのない子の場合、内言語も持たないことになります。
では、内言語がない場合、どのように行動をコントロールしているのか・・・。

上記の子の場合、ことば以外の方法で、きちんとコミュニケーションを取ることができます。
もちろん、こちらはことばを使いますが、その場合、子どもが理解していることばのみを、端的に分かりやすく用います。
不必要なことばは使いません。
そのため、彼はこちらの問いかけや要求に対し、行動、表情や身振り、声などで示し、うまく応じてくれます。

そしてまた、彼は見通しを持って行動を取ることもできます。
初めて行うことも、何となく流れをつかんで応じることができるのです。
自分の経験してきたことを、ある程度パターン的に覚え、その流れが多少違っても、予想して行動することができるわけです。

このように、ことばではないものの、彼は頭の中で何らかのイメージを持って行動していると思われます。
それが、絵や写真のような視覚的なイメージなのか、理解言語を用いた聴覚的なイメージなのか、それとも両方なのか・・・。

大事なことは、自分をコントロールして、穏やかに行動できているということだと思います。
いろいろな活動に向かうことができ、そこでの相手とのやりとりを楽しめ、落ち着いて過ごすことができる。
これができることは、本当に素晴らしいことだと思います。
ことばのある・なしに関わらず、とても大切なことだと感じます。

彼の考えていることを全て理解するのは難しいことです。
でも、彼と一緒に、同じものを見て、触って、共感し合うことはできると思うのです。

2010年5月01日