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投稿者:ミカっち
題名:まずはお好きなようにどうぞ!
今日から7月。蒸し暑い日が続いていますね。
子どもたちも体調を崩しがちです。
気をつけて過ごしていきたいですね。
さて、今回は、最近子どもたちを見ていて思い出した話をします。
はるか昔、私が高校生の頃、音大受験のために歌のレッスンに通っていました。
大学の講師をしている先生のレッスンを受けていたのですが、その先生は、とにかく型を作ることに徹し、「口はこのくらい開けて」「舌はこういう風に下げて」「胸をはって」「足はそんなに開かない」など、一つひとつ厳しく指導されました。
私は、歌うことが楽しいなど思うこともなく、ただただ先生のおっしゃるとおりに必死に身体を作り、声を出していました。
すると、ある日、全く声が出なくなってしまいました。
そして、歌うことが辛くなってしまったのです。
それを見かねた知人が、別の先生を紹介してくれました。
この先生は、全く指導が違っていて、「好きなように声出してごらん。地声でいいよ。」と言うだけでした。
私は驚きつつ、歌ってみました。
初めは、前の先生に指導された型が残っていたため「そんなに緊張しないで、普通に声出してごらん」と言われました。
私が歌うと、先生は「お!いいね〜、次はこんな風に歌ってみれば?」と、とにかく楽しそうに歌って聞かせてくれたのです。
徐々に私は歌うことが楽しくなり、好きになりました。
それは今に続いていて、子どもたちの前で歌うとき、楽しくて仕方ありません。
ビリーブでは、子どもたちに対し、極力、初めに型を作ることはしないようにしています。
楽器でも、教材でも、まずは子どもに好きなようにかかわってもらいます。
特に楽器など、本来の使用方法とは全く異なっていたとしても、子どもがやりたいように触ってもらいます。
すると、子どもたちは、楽器(や教材)そのものが好きになり、徐々に本来の使用法に促していっても、すんなり受け入れてくれます。
何より、またやりたい、という気持ちを持ってくれるのです。
「○○は、このように使わなければいけない」という固定観念を持ったまま押し付けてしまうと、子どもは息苦しくなり、やりたいという気持ちをなくしてしまうかもしれません。
子どもとかかわる者にとって大事なことは、柔軟な頭を持つことだと感じます。
子どもは楽しい、またやりたい、という気持ちを持てば、どんどん伸びていきます。
そのきっかけ作りをする私たちにとって、初めが肝心だと思うのです。
2010年7月01日