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投稿者:ミカっち
題名:自由は不自由?!
4月に入学した新1年生。
慣れない学校生活に疲れているのでは??と思い、お母さんたちにちょくちょく様子を聞いています。
すると先日、あるお母さんから「幼稚園の時より、落ちついて過ごせているようです。」とお話がありました。
理由は「幼稚園の時は自由度が高く、毎日が違った流れになっていたのですが、学校は時間割で区切られていて、毎日の流れが一定のため、分かりやすいみたいです。」とのことでした。
確かに、このお子さんは、ビリーブに来たときの様子も安定しているように感じます。
「自由」は一見、子どもを尊重しているように思えますが、実は先のことが見えず、何をしてよいか解らないという状態を作り出してしまいます。
特に自閉傾向のお子さんには、この「先のことが見えない=見通しが持ちにくい」ことは、大きな不安につながってしまいます。
かと言って、全てを設定してその流れを押し付けてしまうことは、子どもにとって息苦しくなってしまいます。
ある程度のゆるやかな型を作り、その型の中身は少しずつ違っている、といった感じがよいようです。
また、少し先に行うことを事前に示すと、見通しを持ちやすくなります。
「これとこれをやったら、お弁当の時間だよ。」などです。
子どもにとって、どのような流れを作ることが過ごしやすくなるのか、一人ひとりの課題によっても異なりますので、そこを探っていくことが私たちにとって大事な仕事なのです。
2011年6月01日