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投稿者:カトちゃん
題名:栃木講演日記

6月28日(木)に栃木で講演をさせていただきました。

栃木県は、以前に親の会(小山市)の講演でお世話になり、久しぶりだったので、とても楽しみにしていました。

今回は栃木県の人権教育指導者の一般研修ということで、参加者は600人。
教育事務所長や栃木市の市長、教育長が挨拶をして、その後の仰々しい中で行うこととなりました(しかも会場はホールです)。

私の講演の参加者は、大抵私の専門の中身に興味のある方や、子どもの障害や発達を勉強したいという方が多いのですが、今回は少し勝手が違います。

参加者リストを見ると、教育委員、社会教育委員、公民館や図書館の運営審議委員、行政の人、民生委員、社会福祉協議会関係者、学校教職員等々…。

これは・・・しばし絶句ののち、意を決して、集中力を高めていきました。

最初に、小学生による人権作文の発表があって、その後に私の持ち時間となります。
控室で市長の挨拶やら、人権作文やらを聞きながら、一体どのように進めていけばよいか、最後の最後まで悩んでいました。

でも、私が話せる内容は、子どものことしかありません。

えーい、いつもと同じでいいやと、作ってきた原稿は全く無視して、日頃から自分が思っている子どもや保護者の気持ちについて、頭に浮かんでくるにまかせて、話し始めました。

ちなみに、今回のテーマは、以下のものです。

「みんな、誰もがもっている大きな可能性
 〜障がい児とともに、音楽をとおしたふれあいから〜」


説明が中心の最初の20分くらいは、会場はかなり硬い雰囲気でしたが、その後、会場の方とのやりとりを取り入れ(ビデオ係のKさん、ありがとうございます!)、雰囲気はどんどん柔らかくなっていきました。

用意をしていただいた楽器を使い、会場の方に奏でてもらいながら、私も舞台にある高級なピアノ(べーゼンドルファ)を弾き始めました。

その頃になると、私もやっと気持ちに余裕が出てきて、子どもがどのように楽器を使い、私たちがそれをどのように受け止めればよいか、エピソードを交えながら、お話しすることができました。

障がい児と音楽というお話をしながら、実はどの子どもにも共通する部分、子育ての大事な部分を、皆さんにお伝えしたかったわけです。

終了後、心地よい疲れで、新大平下駅から東武電車に揺られ、気づいたら、爆睡して、栗橋で降りられず、春日部経由〜東武野田線で大宮に帰ってきました。

今回の講演は、参加者がいろいろな立場の人であったという点で、私にとって初体験のことであり、それだけに、とてもよい勉強になったと思いました。

子どもを惹きつけ、彼らにお土産を持って帰ってもらうのが私の仕事のメインですから。
同じように、大人にもそうできなければ・・・。

難しことなのですが、本当にやりがいのあることです。

講演を企画してくださった、栃木県下都賀教育事務所ふれあい学習課の先生方、どうもありがとうございました。

また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

2012年7月02日