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投稿者:ミカっち
題名:耳をふさぐのは音が嫌いだから?
保護者の方から「うちの子は音楽が聞こえると耳をふさいでしまいます。音が苦手なのでしょうか?」といった質問を受けることがよくあります。
皆さんも、音楽(歌の曲や楽器の音など)を聴いて子どもが「耳ふさぎ」をすると、その音楽が嫌いだと思ってしまいませんか?
実は、ちょっと違うようです。
音楽活動での、さまざまな子どもたちの様子から、大抵の場合、聴こえてきた音楽が「好き過ぎて」、音やメロディーに敏感になるため、耳ふさぎをして自分なりに音量を調整していることが多いようです。
例えば、ある曲を自分で選んだのにいざ歌い始めると耳をふさいでしまう、また、こちらが楽器を提示した時は耳をふさいでいたのに自分では大きな音で演奏している、等です。この場合、多少の配慮(伴奏のボリュームを小さくする、など)で、受け入れられるケースが多いようです。
こだわりの強い子どもの場合、「この曲」は「ここ」で聴くものだと決めつけている場合があります。例えば、「サザエさん」の曲は「家のテレビで見る時に聴く曲だ」と決めていて、他の場面でその曲が流れると受け入れられない、等です。
さらに、その曲に対し、何らかの嫌な体験をしたという場合もあります。例えば、以前、ある曲を体育館などの反響のしやすい場所で、大音量で聴かされたため嫌なイメージが残ってしまった、というケースがありました。この子の場合、同じ曲の伴奏を、音量を変えたり、アレンジして演奏することで、すんなり受け入れられました。
しかしながら、確かに大きな音や特定の音が苦手な子もいます。人間は、見たくないものは目をつぶれば見なくて済みます。でも、音はそうはいきません。どんなに耳をふさいでも、完全に音を遮断することはできません。だからこそ、子どもに音や音楽を提供するときには、極力丁寧さが要求されるわけです。
子どもが耳をふさいだとき、すぐに「曲や音が嫌い」と決めつけず、じっくり様子を見てみることが大事なのです。
2014年6月01日