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投稿者:カトちゃん
題名:子どもの拒否はいつも拒否というわけじゃない!
いろいろな子どもたちと接していると、よく、子どもが拒否を示すことがあります。
ことばで「いやだ」とはっきり言うこともあれば、行動や態度で大胆に示すケースもあります。
そんなとき、皆さんはどのような対応をされますか?
例えば、次のようなエピソードを紹介しましょう。
玉を上から転がす積み木のおもちゃがあります。
それを私がAちゃんの前で組み立てたところ、少し見ただけで、プイっと横を向いてしまいました。
そんなAちゃんにかまわず、私が玉を上から転がすと、Aちゃんはすぐに転がる玉を取ろうとしました。
何とか、その場で起きていることをやめさせようと必死な様子なのです。
それでも、かまわず、Aちゃんの様子などないかのように、私は次の玉を転がし、さらに次の玉を転がしました。
すると、それまでの様子とは一転して、Aちゃんは転がる玉をじっと見るようになり、一番下に落ちるまで見続ける様子を見せたのです。
そして、転がした全ての玉が下まで落ちたのを確認してから、私の方をじっと見つめました。
その様子を待ってましたとばかり、私は手のひらに玉を数個乗せ、Aちゃんの前に差し出したのです。
Aちゃんは笑顔で、小さい手いっぱいに玉を乗せ、最初は1個ずつ、途中からまとめて玉を転がし、声を出して喜んでいました・・・。
このようなケースを、私たちはとても多く目にします。
つまり、子どもの拒否は必ずしも「やりたくない」という意味ではないということです。
『うんとこしょ』という流れのスタートを自分で作りにくい子どもは、いろいろな提案に対し、最初はこのように乗れないことが多々あるのです。
そんなとき、大人がさっと活動の流れを作ってしまえば、途中からスムーズに乗れることが非常に多いのです。
逆に、子どもの拒否に応じてしまい、そればかりを繰り返していると、日常生活がすべて子どものペースになってしまい、周りの大人が振り回されてしまう・・・そういうケースを非常によく目にします。
それは、子どもにとっても、周りの人にとっても、混乱が生じるという点であまりよくないことと言えるでしょう。
本当に嫌なことは、子どもをよく見ていればわかるはずです。
小さいお子さんが発達過程で、「いやいや」と拒否することがありますが、拒否は子どもが成長する上で必要なものであり、大切なのはそれにどのように付き合っていくかということなのです。
先日、大学の講義で学生と昔のビデオを見ていました。
その中で、ある子どもがトランポリンを跳んでいるシーンがありました。
最初は跳ぶ様子も見せず、トランポリンの淵を歩いたり、寝そべったりしてばかり・・。
それでも、セラピストは知らん顔で、子どもが跳ぶための準備を行っていると、突然、立ち上がって何度も高く、高く、跳んでいました!
子どもは、そのような、お茶目な行動をたくさんしてくれるのです。
子どもの拒否は必ずしも拒否というわけじゃない!
そのことを、わたしたちは、よく理解する必要があるようです。
2014年12月01日