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投稿者:カトちゃん
題名:体験授業を行っていますA
前回に引き続き、体験授業の具体例を紹介します。
今回は、小学生のお子さんの例です。
≪体験授業の例≫ 〜小学校3年生のBくんの場合〜
@はじまり(表現力、会話力、対人関係)
あいさつをして、一人ひとり最近の出来事を発表します(雑談を楽しみます)。
A曲名あてクイズ(聴覚記憶、聴覚イメージ)
曲のメロディの一部を聴いて、曲名をあてます。直接曲名を言ったり、曲名カードから選択したりします
Bジェスチャーゲーム(表現力、ボディイメージ、イメージ)
動作が描かれた絵カードを見て、ジェスチャーで表します(「アイロンをかける」「傘をさす」「洗濯物を干す」「パンくい競争をする」など)。見ている人は、演じている人のジェスチャーを当てます。
C空間を構成する課題(空間位置把握、視知覚)
ブロックを使ってしばらくの間自由に遊びます。次に、見本の絵カードを見て同じ形を作ります(見本合わせ)。形はどんどん複雑になっていきます。
Dトランプ(ルール理解、思考力、柔軟性、計算力、記憶力、情緒の安定、社会性)
「21」を行います。配られた3枚のカードの数を足して、21に一番近い人が勝ちというゲーム(22以上は得点なし)。
カードは3回まで交換可能。決められたルールを理解し、相手の様子(交換を止める時期、顔色など)を見ながら作戦を立てます。
相手とのかけひきにより、勝負が決まります。負けても、悔しい気持ちを保持でき、情緒を安定させることが大切です。
Eプリント学習(国語、算数の基礎〜応用)
個別に用意されたプリントをまんべんなく行います(それぞれのレベルに応じた内容)。
国語…読解力(指示書、説明文、物語)、作文(日記、説明文、感想文、作文)、文章表現に必要な漢字や用語、修飾語、言語理解や言語表現の力
算数…順序性、線分図、簡単な文章題、お金、図形、空間、目盛など
絵の表現…絵画完成、イメージ画、自由画、複雑なぬり絵、絵描き歌
F合奏(表現力、演奏力、集団性、社会性)
ボンゴ、コンガ、ツリーチャイム、ビブラスラップ、カバサ、バンドドラム、ジャンベ、などを使ってピアノ伴奏に合わせて「風になりたい」を合奏します。
G歌(表現力、発声、一体感)
みんなで「大きな古時計」や「ビリーブ」を歌って、授業を終わります。
H保護者の方への説明(20分程度)
今月も、数名のお子さんが体験に参加する予定です。
スタッフ一同、楽しみにしております。
よろしくお願いします。
2015年11月20日
投稿者:カトちゃん
題名:体験授業を行っています@
ビリーブでは、希望されるお子さんの体験授業を行っています。
只今、希望者多数のため、順番待ちになってしまっています。
ご迷惑をおかけしております。
体験は、個別で行う場合が主ですが、お子さんの様子によっては、グループ授業の中で行うこともあります。
時間は大体1時間くらいですが、集団のときはもう少し長くなることがあります。
あらかじめ保護者の方からお子さんの様子をお聞きし、それに基づいて臨床の内容を組み立てます。
そして、40分くらいのやりとりの中で、お子さんの持っている力や課題を見させていただき、後半の20分で保護者に説明をさせていただいています。
今お子さんが一番やるべきことは何か?
それをどのように行っていけばよいのか?
親としてどのようにかかわっていけばよいのか?
親がやってよいことと、やってはいけないことは何か?
幼稚園や学校に対し、どのように説明していけばよいのか?
幼稚園や学校と、どのようによい関係をつくっていけばよいのか?
このような具体的な内容について、わかりやすく説明をさせていただきます。
入会されるかどうかについては、体験の結果を踏まえ、保護者の方がいったん家に持ち帰って時間をかけて相談していただければ結構です。
ただし、只今、体験待ちの方が多数おられますので、希望のある方は早めにおっしゃっていただければ助かります。
下記に、体験授業の具体例を紹介しますので、参考にしてください。
(今回は、就学前のお子さんの例です)
≪体験授業の例≫ 〜幼稚園に通うAくん(4歳)の場合〜
@はじまり
教室の椅子に着席し、正面の先生と一緒に挨拶をします。
名前を呼ばれてお返事をしましょう。
A音楽療法活動(言語・コミュニケーション)
(歌)歌の絵カードから好きな曲を選びます。伴奏に合わせて先生と一緒に歌ったり、聴いたりします。
(楽器)トライアングルを演奏します。先生に持ってもらい、バチで叩いて音を鳴らします。
※見てイメージする力、選択する力、表現力、聴いて操作する力を育てます。
B手の操作の活動(微細運動)
熊やパンダ模様の洗濯バサミをお皿にくっつけます(はさみます)。お皿にも同じ絵が描かれています。
※手指の操作性を高めると同時に、弁別(仲間分け)の力が身につきます。
C空間を構成する課題
ブロックを使ってしばらくの間自由に遊びます。次に、見本の絵カードを見て、積み重ねて同じ形を作ります(見本合わせ)。
※空間の位置を把握する力や正確に見比べる力を高めます。
D記憶の課題
伏せた2つのカップの中の片方におもちゃを入れます。カップを移動した後、どちらに入っているか当てます。
※見続ける力を養い、視覚的な記憶力を高めます。
Eプリント学習(視覚−運動系の課題)
ぬり絵や点線なぞり(直線、曲線)、マトリックス、絵画完成、仲間集めなどを行います。クレヨン、マジック、鉛筆を使います。
※見ながら手を動かす協調運動の力を養います。文字の前段階の課題です。
F終わりのあいさつ
「さようならの歌」を歌ったあと、挨拶をして終わります。
G保護者の方への説明(20分程度)
11月も、3名のお子さんが入室する予定です。
新たな出会いに、心から感謝申し上げます。
2015年11月08日
投稿者:ミカっち
題名:子どもからスタート!
先日、私が非常勤講師を務めている大学の教員からこんな話を聞きました。
「ある病院に入ってきた新人ナースが、患者さんに点滴をする時、おもむろに教科書を出して見始めたのですよ。マニュアルを見て確認したいと言うのです。」
当然すぐに交替したそうですが、さぞかし患者さんは不安だったことでしょう。
知識や技術はもちろん必要ですが、もっとも大事なことは、患者さんに安心して治療を受けてもらうことです。不安を感じていては、病気を治そうという気持ちにさえ溝を作ってしまいかねません。目の前の患者さんが何を感じ、何をしてほしいのか、そこを考えるところからスタートしなければ、信頼関係も築けないでしょう。いくら上手に点滴を打てても、患者さんを不安にさせては元も子もありません。
似たようなことは、親子関係にも言えます。
親御さんに、お子さんとのかかわりについてお話しすると、時々、「育児書にこう書かれていました。書かれていた通りにやったけどうまくいかないのです。」という方がいます。
育児書通りに子どもにかかわり、結果的に親子関係に溝ができてしまっていることも少なくありません。子どもは一人ひとり違います。まずは、自分の目の前にいる子どもが、どういう状態にいるのか、何を求めているのか、そこからスタートしなければ関係づくりは難しいでしょう。
まだ発語のないお子さんに「ちょうだいでしょう。○○ちょうだいって言ってごらん。ほら。ちょ・う・だ・い、は?」とことばを強要したり、矢継ぎ早に話しかけたり、そんな光景を目にすることがあります。
「育児書にたくさん話しかけましょうと書かれていました。」「ことばはお母さんが教えるものです、と書かれていました。」という理由で、子どもにことばを求めているのです。
でもそれを行ったことで、子どもはますますしゃべらなくなってしまいます。
なぜなら、しゃべることが楽しいと思えないからです。
ことばを話すためには、まずは子どもに「しゃべりたい」という気持ちを持ってもらうことが大事なのです。穏やかな信頼関係の中で、相手(大人)に要求をしたり、共感をしたりすることで何かを伝えたいという気持ちが育ってきます。それは、ことばではなく、相手の目を見たり、手をとったりという、その子なりの表現でよいのです。大切なのは、その気持ちをこちら(大人)が汲み取ってあげることです。「おいしいねー」「○○がほしいのね」「あっちいきたいのね」など、子どもの気持ちを代弁してあげればよいのです。その経験を積むことで、子どもは相手に何かを伝えたいという気持ちを持つようになるのです。
長くなりましたが、大事なことは「はじめにマニュアルありき」ではなく、「はじめに子どもありき」だということです。まずは、目の前のお子さんをじっくり見てください。自分の型にはめようとしていないか。子どもからスタートしているか。そこに視点を置くといろいろなことが見えてくると思います。
2015年11月01日