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投稿者:カトちゃん
題名:大切なのは、子どもに合った課題を提供すること
早いもので、今年も12月となりました。
子どもたちは、いつもビリーブに楽しそうに来てくれます。
楽しい時間を過ごすということは、子どもたちにとって本当に大切なことだと思います。
楽しみながら活動すると、子どもは自然と多くの力を身につけていきます。
皆さんは、『発達の最近接領域』ということばをご存知ですか?
自分の持っている力を100とし、周りのサポートを得ながら発揮できる力を110とすると、110と100の差である10を『発達の最近接領域』と言います。
すなわち、子どもの持っている力と、援助などを受けてできるようになった力の間の差を『発達の最近接領域』と言うわけです。
そして、子どもの療育や教育では『発達の最近接領域』がとても大切になってきます。
なぜなら、この領域の範囲内となる活動をまんべんなく行えば、間違いなく子どもは育っていくからです。
そのために、私たちは、ほんのちょっと手伝えば達成できる課題を数多く用意します。
どのような課題を提供できるかが、臨床家や教師の腕の見せどころになってきます。
もし、不適切な課題しか提供できなければ、それは子どもの成長につながらないことになってしまいます。
(「△や◇が描けない子にひらがなを練習させる」「足し算がおぼつかない子に、掛け算九九を覚えさせる」など)
もちろん、課題を提供しさえすればよいわけではなく、手伝い方も重要な要因になってきます。
サポートは、できるだけ「さりげなく」、黒子のように行うことが大切です。
それにより、子どもは、まるで自分の力のみで達成できたかのように、自信をつけていくのです。
子どもに合った課題(実力よりもほんの少し難しい課題)を興味を持たせる形で提供し、最小限のサポートで達成させていく・・・
これが、ビリーブで日々行われている活動のすべてです。
12月も楽しい時間を過ごしましょう。
尚、ビリーブは12月25日から1月4日まで冬休みになります。
よろしくお願いいたします。
2015年12月01日