カレンダー     12月
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

否定はしない方がいい
適切な時期に、適切なサポートを
頑張りすぎない
子育てについて
「満足感」と「安心感」
合格おめでとう!
あけましておめでとうございます(特集【二次障害】)
多動について
読書のすすめ
姿勢の保持が難しい子
カトちゃんブログのみ表示
ミカっちブログのみ表示

投稿者:カトちゃん
題名:大切なのは、子どもに合った課題を提供すること

早いもので、今年も12月となりました。

子どもたちは、いつもビリーブに楽しそうに来てくれます。
楽しい時間を過ごすということは、子どもたちにとって本当に大切なことだと思います。

楽しみながら活動すると、子どもは自然と多くの力を身につけていきます。

皆さんは、『発達の最近接領域』ということばをご存知ですか?

自分の持っている力を100とし、周りのサポートを得ながら発揮できる力を110とすると、110と100の差である10を『発達の最近接領域』と言います。

すなわち、子どもの持っている力と、援助などを受けてできるようになった力の間の差を『発達の最近接領域』と言うわけです。

そして、子どもの療育や教育では『発達の最近接領域』がとても大切になってきます。

なぜなら、この領域の範囲内となる活動をまんべんなく行えば、間違いなく子どもは育っていくからです。

そのために、私たちは、ほんのちょっと手伝えば達成できる課題を数多く用意します。

どのような課題を提供できるかが、臨床家や教師の腕の見せどころになってきます。

もし、不適切な課題しか提供できなければ、それは子どもの成長につながらないことになってしまいます。
(「△や◇が描けない子にひらがなを練習させる」「足し算がおぼつかない子に、掛け算九九を覚えさせる」など)


もちろん、課題を提供しさえすればよいわけではなく、手伝い方も重要な要因になってきます。

サポートは、できるだけ「さりげなく」、黒子のように行うことが大切です。

それにより、子どもは、まるで自分の力のみで達成できたかのように、自信をつけていくのです。

子どもに合った課題(実力よりもほんの少し難しい課題)を興味を持たせる形で提供し、最小限のサポートで達成させていく・・・

これが、ビリーブで日々行われている活動のすべてです。

12月も楽しい時間を過ごしましょう。

尚、ビリーブは12月25日から1月4日まで冬休みになります。

よろしくお願いいたします。

2015年12月01日