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投稿者:カトちゃん
題名:自閉スペクトラム症について

今回は自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんについて特集したいと思います。

ASDのお子さんは、対人関係の作りにくさやこだわり、興味の狭さなどいろいろな特徴があります。
発達に偏りがあるということは、それだけ生きづらさがあるわけです。
しかし、きちんとしたサポートを受ければ、その偏りがプラスに生かされることも可能になってきます。

学校や園生活を送る上で大事なことは、専門家のサポートを受けながら毎日を過ごすということです。
例えば、特別支援学級や特別支援学校、通級学級や幼稚園の先生が行う専門的な支援がそれに当たります。
気をつけなければならないことは、何のサポートも受けない状態が続くことです。

何もなければ、その子はマイペースに振る舞うことになります。
その行動を放任されたり、注意をされたりと、不適切なかかわりが行われ、本人は満足できない時間を過ごすことになるでしょう。
結果的にストレスをため、きちとした核になる部分が育たないということになってしまいます。

それは、自閉スペクトラム症のいろいろな特性が強まることを意味します。

一般的に、子どもが一斉授業を問題なく受けられるためには、授業の内容にある程度興味が持てることと、「同じことでも1人でやるより皆で一緒にやる方が楽しい」という価値観を持っていることが大前提になってきます。

そもそも、通常の学級等の集団に入ることで、「少しでも多くの人に触れる機会を持つと、よい刺激を受けて、友だちができるのではないか」と考えることは大きな間違いと言えます。
何の配慮もなしに集団に入れられて育つと、自閉症の特性はさらに強まり、問題行動がどんどん増えるという悪循環に陥ってしまうのです。

そのため、もし通常の学級等にいるのであれば、専門家が計画的にかかわり、間に入って参加させることがとても重要になってきます。

「一般の子どもと同じ場に参加したからといって、自閉症の子どもたちが自動的に他の子と良好な相互関係を結ぶわけではない」(リタ・ジョーダン)


繰り返しますが、ASDのお子さんは、専門家による適切なサポートがあれば、その子のよさを伸ばすことが可能です。
その結果、将来自分に向いている職業に就くことができると多く報告されています。

もし、学校や園でそのようなサポートがなされていなければ、あるいはサポートを受けていてもその内容が不十分であれば、私たちビリーブの専門スタッフにご相談ください。
ビリーブでは、多くのお子さんの担任、校長、教頭、コーディネーター、支援学級の先生と密に連絡を取り合っています。

3月もよろしくお願いいたします。


加藤・藤江

2021年3月01日