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投稿者:カトちゃん
題名:子どもの思いを受け止める
8月になりました。
東京オリンピックが盛り上がっていますね。
しかし、感染者は増える一方で、日々心配な授業が続いています。
ビリーブでは、今月も消毒や窓の開閉など、さらなる感染対策を徹底していきたいと思っています。
ビリーブは新たに2名のお子さんが入会し、ますます賑やかになっています。
さて、今回は子どもを育てるためには、まず最初に「子どもの思いを受け止める」ことの大切さをお伝えしたいと思います。
子どもの教育では、障がいの有無にかかわらず、まずは子どもの思いを全面的に受け止めることが必要になってきます。
思いを受け止めてもらえることで、子どもは自分に自信を抱くことができ、「今度はこうしたい」という思いを素直に、前面に押し出すことができるようになってきます。
今の自分を肯定してもらうことで、安心して毎日の生活を十分に味わうことができ、今の自分に留まらず、「今度はこうしたい」という、未来の自分に向かって進めるようになっていくのです。
もし、子どもの思いを受け止めることが十分でないまま、大人が「こうやろう」「これを身につけよう」と提案しても、自分に自信や幸せを感じることができず、前に進むことは難しくなってきます。
たとえ進んでも、そのパワーは大幅に減ってしまいます。
つまり、大人がせっせと何かを教え込んでも、なかなか身につかないという負のスパイラルに陥ってしまうわけです。
よく「受け入れてばかりでは、子どもがわがままにならないか?」などと言う人がいます。
本当にそうでしょうか。
おそらく、そういうことを言う人に限って、子どもの行動を無意識に制限し、最初から「それは困る」という気持ちがにじみ出て、結局のところ、本当の意味で「受け入れ」など行っていないというのが、実態なのだと思います。
受け止めが十分でないから、子どもがわがままに、甘えた状態になっていると言えるでしょう。
「受け止め」は、もちろん「甘やかし」とは違います。
甘やかしというのは、本来その子が自分でしなければならないことまでこっちがやってしまうことです。
それは、子どもを大切にしている、すなわち子どもを「受け止めている」とは言えません。
やれるのなら、子どもにやってもらえばよいのです。
本当の意味で子どもを受け止めていれば、子ども自身はどんどんプラスの方向に変わっていき、受け止める量もだんだんと少なくしていけるようになってきます。
では、子どもを受け止めるにはどのようなことが必要になってくるのか。
それはおそらく、大人一人ひとりが自分で考えることなのだと思います。その前提として、まずは子どもの側に立って思い切り考えること。
例えば、学校が終わって帰ってきた子どもに、「この子は今自分に何を伝えたいのか、給食のことか、太郎くんのことか、先生のことか」・・そういうことを子どもの視点に立って考え、さりげない一言を伝える。
それが、全面的に受け入れ、時間をかけてとことん付き合っていくということです。
それは、ことばではなく、視線や表情かも知れません。
いずれにせよ、そのようなやりとりが何百回も積み重なるうちに、子どもは自分に自信をつけ、やがて大人の教育的なかかわりに対しても、スムーズに受け入れられるようになってくるでしょう。
つまり、最初の段階は教育的に接するのではなく、まずは子どもの気持ちを全面的に汲み取り、最大限の温かさで受け止め、その次の段階として教育に移行していくことこそが、子育てにおいても、教育や保育においても、必要不可欠だと考えるのです。
8月もよろしくお願いいたします。
加藤・藤江
2021年8月03日