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投稿者:カトちゃん
題名:何でもちょっと足りないぐらいがいい

子どもと接していて、いつも感じることがあります。

それは、何でもやり過ぎないということ。

例えば、何か課題をやっていて、あと2つ頑張ればキリがいいというときに、多少時間をオーバーしてもやり遂げるよう促してしまう…。

そんなことはありませんか。

よくありそうなことですが、そこはぐっとこらえて、ちょっと少なめでも、そこで終わりにするといい…私は経験上、強くそう感じています。

なぜなら、何かを十分にやり過ぎてしまうと、その日はそれでいいのですが、次にその課題に向かおうとしたときに、新鮮味、すなわち、「やりたいぞ〜」と思う気持ちが、大幅に減少してしまうことが多々見られるからです。

一方、少し足りないぐらいでやめたときは、「まだやりたかったな〜」という気持ちが残っていて、実は、そのことが次への意欲へと大いにつながっていくのです。

何でも、継続して行った方がたくさん身につくわけですから、その日だけを充実させるのは得策ではありません。

常に、長く続けるという視点を持つことが大切です。


これは、会話にも言えることです。

子どもにたくさんしゃべりすぎると、子どもは相手の話を注意深く聞かなくなることがあります。

あるいは、ずっとしゃべられると、子ども自身が自分が考える余地がなくなってしまい、思考を停止させてしまうことが見られます。

会話では、話と話のキャッチボールの隙間の考える時間が大切になってきます。
その意味から、会話は多少少なめの方がいいのです。

足りないから、子どもは何とか自分で考え、補おうとするのです。

あるお母さんに、今話している量の5分の1に減らしてみましょう、とお願いしたところ、子どもは、よりお母さんの話を集中して聞くようになり、それまで出ていなかったことばが日に日に増えていったのです。

話しかける量が多いから、子どもは話すようになるのではなりません。

量よりも、質の方がずっとずっと大切なのです。

何でも、ほどほどに、少し足りないくらいがいい…それが私の信条です。

2015年9月22日