カレンダー     11月
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30

否定はしない方がいい
適切な時期に、適切なサポートを
頑張りすぎない
子育てについて
「満足感」と「安心感」
合格おめでとう!
あけましておめでとうございます(特集【二次障害】)
多動について
読書のすすめ
姿勢の保持が難しい子
カトちゃんブログのみ表示
ミカっちブログのみ表示

投稿者:カトちゃん
題名:ダメなことを𠮟ってばかりいる大人たち

寒くなりましたね。

自転車通勤の私には、手袋とネックウォーマーの季節がやってきました。
頑張って、片道20分を走りぬかなくては!

子どもが何かをできなかったり、不適切な行動をしたときに、どうすればよいでしょうか。

私たちはややもすると、そのこと、すなわち目についたことのみに注目し、何とかそれを改善せねばと考えがちです。

例えば、授業中にどんどんしゃべってしまう子がいます。

他児の意見や気持ちはおかまいなしに、自分が、自分がと話すのです。


そういうときに、どうすればよいでしょうか。

話したことに、いちいち反応し、「そんなことを言っちゃだめよ」と言い続けることがよいでしょうか。

それは、おそらく、最も効果のない方法だと思われます。
なぜなら、他者視点が十分に育っていない子に、今やった行動はよくない、と言っても、理解が難しいからです。

だから、怒る大人に対し、子どもはさらにパワーアップして、どんどんしゃべるようになる。
そして、また大人が怒るというように、悪循環が生じるわけです。

どうして、子どもの行動を「やめさせる」「改善させる」ことばかり考えるのでしょうか。

授業中にしゃべってしまう子に対し、「今から大事な話をするから最後まで聞いてね」と一言いえば、その子は黙って話を聞くことができます。

難しいようなら、最初は大人が話す時間を極力短くし、だんだんと長くしていけばよいのです。

そして、よく聞けたときには大いにほめるのです。

そうすれば、その子の苦手な行動が、「叱る」ではなく「ほめる」ことで、終われるようになるのです。

「最後まで静かに聞けてえらいね」「すごいじゃん」

そいうことばを子どもは待っているのです。

そして、そういうことばの積み重ねこそが、子どもの心と行動を育てていくわけです。

そんなにイライラすることはないのです。
子どもは、大人に迷惑をかけて育っていくものなのですから。

多少のことは子どもらしくていいじゃありませんか。

ダメな行動を叱るよりも、やるべきことを示し、それができたときにほめる方が、余程子どもはいい気分で育っていくのです。

2016年11月04日